坂の町

今日は、物件確認で久しぶりに地獄坂を通りました。
改めてその斜度の高さを実感しましたが、長崎にはここに負けない坂道はたくさんあります。

物件確認を終え、遠目ながらふと坂道の上の方を見ると、ご年配の女性が両手に荷物をもって下ってこられているところでした。
こんな急な坂を大変だなあと思う間もなく、足を取られたのか荷物を持ったまま前のめりに倒れてしまいました。
走っていくと、相当の怪我が認められたので救急車を呼びましょうというと固辞されます。
出来る手当ての上お送りしましたが、憤懣遣る方無い気持ちが消えません。

坂の町長崎だから已む無し?いやいや、許容できません。
世間では超高齢化社会の到来と言って久しく、それらを承知しているのであればなおさら、その方々に優しい施策の実行は急務であるはずです。
なぜご高齢の女性が(女性に限りませんが)一人で重い買い物袋をもって急な坂を上り下りしないといけないのか?
なぜ今日のご婦人はあのような大きな怪我をしなければならなかったのか?
場所や経済的、或いはご家族状況等々、ご家庭個別の背景事情のせいではなく、それらも包含した社会的フォロー体制の構築がなされているのか甚だ疑問を持ちます。
お買い物で見ると、確かに一部のスーパー等ではお届けサービス等を実施していただいていますが、あくまでも企業努力の結果です。
長崎の活性化、企業誘致、県民所得の増加等々求める課題は重要でしょうが、足元にある人に優しい施策の考察・実行を優先してほしいと思いました。
自身に何が出来るのか、考えさせられた一日でした。

思いのままの雑筆、お目汚しでございます。